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生産量日本一の高知で挑む
ひらめきと覚悟の生姜作り

高知県の名物料理カツオのタタキ、うどんや豆腐に添える薬味の定番と言えば「生姜」。

「生姜」のピリッとした心地よい刺激と独特の香りは、素材の美味しさを引き出し、料理の風味に奥深さを与えてくれます。さらに近年は糖尿病リスクの低減、冷え性の改善、のどの痛みの緩和といった健康効果、殺菌作用や消臭効果も期待できる食材としても注目されています。

料理にも健康にも優れた力を発揮する「生姜」の生産量日本一、全国シェア4割を誇るのが高知県。

決して華やかとは言えない見た目、主役よりも脇役というポジションの「生姜」ですが、生鮮品としてだけでなくパウダーやシロップ、調味料やお菓子など、さまざまな加工食品も作られ着実に活躍の場を広げています。

そんな無限の可能性を秘める生姜に並々ならぬ愛情を注ぎ、自らを生姜マニアと呼ぶのは「徳弘農園」の徳弘哲也さん。生姜界に現れた新進気鋭の生産者で、生姜作りに生涯を捧げる覚悟で挑む徳弘さんに高知県産生姜の美味しさの秘訣と目指す未来についてお聞きしました。

Contents

高知の自然が生み出すクオリティ

農作物の栽培には“自然の力”が必要不可欠。

海と山に囲まれた自然豊かな高知県は農作物の栽培に適した気候と言われ、徳弘さんも「夏の雨量が多く日照時間も長く、11月頃まで霜が降りず昼夜の温度差も激しい。こうした自然環境は生姜栽培に適している」と話す。

生姜はハウス栽培も盛んに行われているが、徳弘農園では恵まれた自然環境を生かして露地栽培をしている。徳弘さんも「高知県でしか作れない。実入り、実太り、実締まりが全然違います」と、土地の魅力を教えてくれた。

微生物農法で追求する理想の土壌

美味しい作物を栽培する鍵はやはり“土作り”。

土や肥料にとことんこだわる徳弘さんは「企業秘密です」と言葉を選びながら「自分で調べたり勉強したり、肥料屋さんに話を聞いたり、いろいろと工夫しています。微生物農法を取り入れ、化学肥料や農薬の削減にも取り組んでいる」と、こっそり美味しさの秘訣を話してくれた。

ちなみに微生物農法とは、農業に適する微生物を土に入れることで土壌を改良し、農作物の育成を促進する方法のこと。徳弘さんの畑には乳酸菌や納豆菌といった馴染みのある菌含む約250種類の微生物が生息し、良い土・良い生姜作りに貢献してくれているのだそう。

生姜農家として生きていく覚悟

徳弘さんは畑に囲まれて育ち、両祖父母も農業を生業としていたことから、保育園に通う頃には農作業を手伝い始めた。生姜と出会ったのもこの頃で、言葉に表すのが難しいと言いつつ、直感的に「生姜はなんかいいと思った」と当時を振り返る。

18歳から祖父の営む松本農園に勤め、なんと24歳という若さで継ぐことに。当時の松本農園は高知県内随一の有名なネギ農家で、徳弘さんもネギ作りを中心に続けていたものの、生姜の魅力を忘れられず、ひらめきと直感を信じて一念発起。畑の一角で作っていた生姜を主産物にするという人生をかけた決断をした。評価を得ていた農園の大きな方針転換には苦労もあったのではと推察してしまう。

それでも徳弘さんは自分を信じ「生姜作りで高知県一番になるのが当たり前」という強い覚悟で走り続け、約5年で独自のスタイルを確立した。今では種生姜の作り手としても一目置かれる存在に。自分を奮い立たせるように厳しい言葉を発しながら突き進む勇姿は、これからの日本の農業には必要な刺激なのかもしれない。

生姜の花が咲く畑。日本では
滅多に見られない貴重な景色

徳弘農園が作るのは主に農家向けの種生姜。そのクオリティは高く「種が最高、次元が違う」と評価されている。徳弘さんによると「数値化はできていないがカリウムの含有量は全然違うと思う。生姜の香りは3倍ぐらいする。3分の1ぐらいの量でしっかりと生姜の香りが感じられる」のだそう。

品質を裏付けるかのように徳弘農園の生姜畑には毎年9月頃から花が咲く。実は生姜の花はとても貴重で滅多に見られないと言われており、30年以上の経験を持つ生産者でも見たことがないという人もいるほど。徳弘さんは「花が咲くのは生姜が順調に育っている証拠」と嬉しそうに話してくれた。

スーパーの店頭に並ぶのは主に囲い生姜(根生姜)と呼ばれ、収穫後一定期間保管されてから出荷されている物だ。収穫されてすぐに出荷されるのは新生姜で、瑞々しいのが特長。露地栽培の徳弘農園では11月頃から数か月のみの期間限定で味わうことができる。

高知県の特産品として
さらに上を目指す

「新生姜なら酢漬けが一番。囲い生姜ならすりおろして味噌汁に入れる」と、おすすめの食べ方を教えてくれた徳弘さん。もっとたくさんの人に届けたい、美味しさを知ってもらいたいと2022年からはオンライン販売もスタート。新鮮な生姜を消費者に直接届けたり、新たな生姜の使い方を提案するパウダーを開発したり、さまざまな挑戦を続けている。さらに今後新たに稼働するジンジャーエール工場への卸も決定し、販路を拡大している。

生産・製造・販売まで手掛ける仕組みを構築することは可能性を広げることにつながる。徳弘さんの言葉からは生姜の価値を高め、生産量日本一だけでなく高品質な特産品として確固たる地位を築くことを目指しているのだと感じる。

マニアが本気で作った真面目な生姜

生姜作りに適した高知の自然環境、徳弘さんのひらめきと覚悟、生姜好き・生姜マニアとしてのプライド。そして何よりも美味しい生姜を届けたいという想いで作られる、高知県土佐市「徳弘農園」の生姜をぜひ味わってほしい。

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