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生産者紹介

歴史、環境、品質で勝負! 「土佐天空の郷」で全国トップブランド米に挑戦。財団法人本山町農業公社/事務局次長 和田耕一さん

米は全国どこでも収穫できます。つまり最も競争が激しい農産物。その厳しい競争へ飛び込み、全国で愛される米作りに挑戦する本山町の生産者。2009年秋に発売されたこの米の誕生には、棚田の維持や後継者不足などがありました。問題に直面した生産者たちは本山町特産品ブランド化推進協議会を発足。自分達の米の良さ、風土や歴史を見つめなおし、美味しい米作りのために科学的な栽培方法も積極的に取り入れました。環境に配慮することはもちろん果てしない美味への追究を自負に日本一の米作りを宣言しました。



弥生開田!峻険に囲まれた霧深き盆地は米作りの桃源郷
棚田

天空の郷の生まれ故郷は、北に石鎚山地、南に剣山地に取り囲まれた盆地(標高250~850m)。非常に高い山に囲まれているため、霧が発生しやすく昼夜の寒暖差も大きく米作りに最良の環境です。

 

この恵まれた環境のため、本山町は古くから米作りが盛んでした。町内にある縄文期の松ノ木遺跡から、四国最古のひえも発掘され、古来より耕作が行われ、稲作へ移り変わったことを物語ります。

 

棚田

また、長宗我部地検帳にも棚田の存在が記載されています。ここで特筆すべき点は、現在の棚田も当時の形状をそのまま残しているということです。田の中には、サンショウウオやホウネンエビなど珍しい生物も棲んでいます。これは豊かな環境を継承し減農薬の稲作を続けてきたことを証明しています。
「坂本龍馬もこの地を通り江戸に向かいました。和やかな風景は旅人の心を癒しただろうと想像します」と和田さん。たしかに日本の原風景がそのまま息づいています。

その城は、白雲かなたにあるといっていいほど峻険上にあり、要害の厳しさ国中第一といっていい。しかもこれほどの高峻の地でありながら、郷内に大河が流れ、樹木が栄え、田畑も多く、一種の桃源郷であった。 司馬遼太郎『夏草の賦』より抜粋



独自の厳選基準と上質米のノウハウ作りで高品質化を一定化
天空の郷米ができるまで
■稲作
水田
棚田
本山町ライスセンター
選別

右/一般の米
左/「天空の郷」米

1/生産者は全てエコファーマー(高知県認定)
「環境に配慮した稲作を徹底しています」
2/稲作を始める前に土壌調査
「通常稲作では土壌調査は行いませんが、私達は全て土壌検査し最適な土壌作りを行います。また常に水田巡回を行い、化学肥料や農薬を控える栽培を進めています」
3/室戸海洋深層水を散布
「米のおいしさは、カリウムに対してマグネシウムの含有量がどれだけ多いかで決まると言われます。海洋深層水を散布することによりマグネシウム含有量が増え、甘みと旨みの豊かな米を作り出しています」
■厳選基準
4/食味分析機で80点以上が合格ライン
「各農家で自家乾燥された米はライスセンターで審査を受け食味分析機で80点以上の米のみを厳選。それ以下の米は取り扱いません」
5/大粒厳選
「もともとこの地の米は粒の大きさが自慢。その粒をさらに厳選して付加価値を強めています。平地では作ることができない、ここだけにしかできない米と自負しています 」
6/色彩選別
「未熟粒や被害粒を徹底的に取り除き、最終的には黄金色に輝く米のみを抜き出します」
7/収穫後の生産者同士で話し合い
「生産者同士で栽培履歴や食味計の診断結果、肥料設計などを見比べ品質向上に努めています。このような部分は隠したい気持ちもありますが、あえてオープンにし切磋琢磨をしています」


生産者の熱意と町ぐるみの展開
土佐天空の郷生産者

本山町では、毎年「田んぼの生き物調査隊」という企画を実施しています。今年からはバージョンアップして『(仮称)本山町ファン倶楽部』を立ち上げます。これは本山町特産品ブランド化推進協議会の事業の一つ。本山町のファンになってもらい特産品にも親しんもらう団体です。
「たくさんのイベントを企画予定です。故郷のように何度も足を運んでもらい、地域を愛してもらい、商品も愛してもらえればと思っています」。



「西の魚沼産」とバイヤーが続々太鼓判
土佐天空の里

「日本全国で販売している米から、この米を選んでもらうために」。生産者の努力は、発売一年目にして米バイヤーたちの心を鷲づかみ。日本一有名なお米やさんスズノブさんを筆頭に米のプロが「大粒でふっくら、甘みがある」とお墨付きをいただいています。
「この品質を落とすことなくさらなる高みに向かって、一層の努力をしていきたい」と和田さんは語ります。



和田さん
和田さんから一言

ブランド化を進める背景には、産地を守り後継者を育て、未来への展望を築くということがあります。
残念ながら米の価格はどんどん下がっています。しかし、米が売れないから安く売るのではなく、自分達の作る米に誇りをもち、適正価格で販売できる状況に引き上げるように努めています。本山町では、米だけでなくいろいろな栽培に力を入れていますが、生産者と地域が一つとなって盛り上げ、魅力ある地域、魅力ある商品を発信していきたいと思います。

■(財)本山町農業公社
〒781-3601
高知県長岡郡本山町本山504
TEL:0887-76-4333
MAIL:shikisaikan@gol.com
インターネットサイト「旬菜工房もとやま」:http://www.shunsaikoubou.com

ご連絡の際は「高知まるごとネット」を見てとお伝えください。



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