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| 四万十市で長い歴史を持つ酒蔵・藤娘と同市富山地区。その藤娘酒造と富山地区のコラボレーションから生まれた梅のお酒「四万十 梅の酒 とみやま」が10月22日に発売開始。食中酒を目指したという「四万十 梅の酒 とみやま」。名酒蔵と自然豊かな富山地区からどのような経緯でどのような梅酒が生まれたかを、同酒造の代表取締役の矢部さんと「とみやま梅酒開発協議会」の会長・伊勢脇さんに伺いました。 |
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四万十市の藤娘酒造といえば、淡麗辛口の日本酒で有名な酒蔵じゃ。そこが梅酒を作る…。どうやら甘い梅酒とは一線を画した、酒好きのワシも驚きの個性的な味わいが期待できそうじゃ! (ブラ坊) |
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清流・四万十川の数多くある支流の中でも、特に大きく美しい後川。その上流域にあるのが四万十市富山(とみやま)地区です。 自然豊かな山間地区で、今回お話を伺った伊勢脇さんはお米などの農産物を育て収穫しています。 同地区の「とみやま酒米生産部」では2000年から酒米「吟の夢」を栽培し、それを同市の藤娘酒造が純米吟醸酒「とみやま」として醸造。オーナー制で販売し、年を重ねるごとに希望者が増加しています。 そして今年、「藤娘酒造」と「とみやま梅生産部会」が「とみやま梅酒開発協議会」を新設。 大切に育てた米と梅を使い、藤娘酒造さんと共に梅のお酒「四万十 梅の酒 とみやま」を完成させました。 |
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| 「とみやま梅酒開発協議会」会長の伊勢脇さん。 |
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| 富山地区で栽培されている梅。大きな実をつけ、「四万十 梅の酒 とみやま」に使われています。 | 富山地区の風景。 手付かずの自然が今なお残る山間部にあります。 |
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藤娘酒造は、四万十市の市役所から徒歩で15分ほど、すぐ近くには小学校があるなど、町中の酒蔵として地元の人々から親しまれています。 名前の由来は四万十市の市花である“藤”にちなんだとか。時代や流行に翻弄されず、高品質の日本酒を作り続ける四万十市唯一の酒蔵としても知られ、特に吟醸酒においては全国新酒鑑評会で最高位金賞に8回受賞するなど、確かな酒造りで多くのファンがいます。 現在、藤娘の味を守るのは三代目の矢部さん。同酒造の代表取締役であると同時に作り手としても活動し、四万十市産のお米と地下を流れる四万十川の伏流水を使い、淡麗辛口の日本酒を作り続けています。 |
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| 「日本酒作りは酵母との戦いですね。ここは暖かい気候やき、温度管理が一番大変やね」と矢部さんは話してくれました。 | 「藤娘酒造」代表取締役の矢部さん。 |
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| 江戸時代末期に造られ、地元の風景や人々の生活にとけ込んだ藤娘酒造の酒蔵。 | 「藤娘酒造」の日本酒「藤娘」など、蔵で作られたお酒がずらり並びます。 |
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「四万十 梅の酒 とみやま」は、富山地区に植えられている梅を使った新商品を考えていた伊勢脇さんに、藤娘酒造の矢部さんが「梅のお酒を作ろうと思いゆうけど、どうやろうか?」と聞いたことから。 「僕自身も梅酒を飲むけど、あの甘さがどうにもね。食中酒として飲める梅酒を作ろうと思いよって伊勢脇さんに話をしたら、富山に梅があると聞いてね」と矢部さん。 伊勢脇さんは富山の梅について「富山の梅は空気の澄んだ高い山にあって、昼夜の寒暖差があるから梅の実がきれいなんですよ。自分のところの梅は無消毒で作っていますね」と話してくれました。 |
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「四万十 梅の酒 とみやま」を作るにあたって苦労した所を聞くと、「これに限ったことではないけど温度管理が大変やったね。それと梅の割合をどうするか。これは何回も試して、その都度データをとって、それからテスト酒を作りましたね。 後、梅を洗ったり、ヘタをきれいに取ったりと現場の人が大変だったと思うし、本当に感謝していますね」とも聞かせてくれました。 |
藤娘酒造の酒蔵内。低温管理の中、「四万十 梅の酒 とみやま」は誕生しました。 |
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「四万十 梅の酒 とみやま」には、純米仕込みのきりっと辛口と清酒仕込みのほんのり辛口の2種類があります。 きりっと辛口は無糖と、従来の梅酒とはかなり違った味わい。 一口飲むと、梅の香りが口の中で広がった後、シャッキとした辛さが味わえます。 ほんのり辛口は甘さ控えめですが、いわゆる梅酒に近い味わいで、梅酒好きならまずはこちらから味わってみるのもよいでしょう。 「砂糖を使わない梅酒が受け入れられるかどうか不安やってね。テスト酒を3種類作って、20~30代の女性に試飲してもらったがですね。 100人ぐらいに飲んでもらったら、4~5人から「えっ!」という声がしてね。やっぱりダメかぁ… と思っていたら、その後に「美味しい~」って言ってもらえて。女性から美味しいと言ってもらえたのがうれしかったね」と矢部さん。 ちなみに東京でイベントに出展した時には、純米仕込みのきりっと辛口が好評だったそうです。 また、薄味の料理や魚料理の食中酒にオススメとも教えてくれました。 |
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| 量を変えて漬けられた梅の瓶詰め。ラベルに細かくデータが書き込まれています。 | ||
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| 酒樽に漬けられた梅。低温の蔵内でじっくりと漬けられています。 |
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「四万十 梅の酒 とみやま」というネーミングは、富山地区を知ってもらいたいという伊勢脇さんの思いから。 「とみやま(富山)と言われても、多くの人は知らないから、四万十というフレーズを強調したら?」と周りから言われたけど、このお酒が世に出ると同時に、富山地区が世に出るということだから、それだけは絶対に譲れんかったですね」と伊勢脇さん。 また、今後については、「それは発売してみんと分からんき」と笑いながらも矢部さんは「今回発売した720mlの他、180mlと一升瓶を作りたいね。飲みきりと業務用ということで、もっとこのお酒を多くの人に飲んでもらえるかもしれんきね」と答えてくれました。 今回発売されるのは各1000本と少なめの「四万十 梅の酒 とみやま」。プレミアになるかもしれない第1号。見つけたらすぐに入手して、その味わいに触れてみてはどうでしょうか? |
![]() 写真の「とみやま ヒノヒカリ」は、梅のお酒と共に富山地区で育てられた米の新商品です。 |
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| 出来上がった「四万十 梅の酒 とみやま」をそれぞれ手にする矢部さんと伊勢脇さん。(藤娘酒造前で撮影)。 | 「四万十 梅の酒 とみやま」(共に720ml) 純米酒仕込み「きりっと辛口」(1600円・写真左) 清酒仕込み「ほんのり辛口」(1400円・同右) |
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