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土佐の珊瑚について高知県の特産品の中でも評価が高く、なかでも「血赤珊瑚」は「トサ」の代名詞で世界中から注目されています。日本で初めて宝石珊瑚が発見されたのは19世紀の頃。土佐藩の地理、産物を記録した文献「南路志」によると、この頃にはすでに室戸沖や足摺沖で、漁業のかたわら珊瑚が採取されていようです。しかし土佐藩では幕府への思惑があってか、珊瑚の所持や販売を禁止し、藩に差し出すお触れを出しています。ところが、その政策にも係らず、もっぱら密猟で捕られていたようです。高知県は、豊富に宝石珊瑚が採取できたことと、優れた加工技術の伝承を背景に、全国の珊瑚業者の約8割が集積する珊瑚業界の中心地です。
地球上で珊瑚が発見された旧石器時代からローマ時代を経て長い間、宝石珊瑚の中心地は地中海でした。しかし19世紀、土佐湾で極めて美しい宝石珊瑚が発見されて以来、日本は珊瑚産地に加わりました。明治になると、見事な原木を求めて、宝石珊瑚の本場イタリアのバイヤーが高知県に直接買い付けに来るようになりました。以後、高知県が世界の珊瑚産業の中心地となりました。ヨーロッパのバイヤーは血赤珊瑚のことを「トサ」と呼び、また、高知県で生産される宝石珊瑚は「土佐珊瑚」と別格視されています。またイタリア産カメオの原木は日本(高知)より供給されています。




古今東西問わず、血の色を想像させる宝石珊瑚の赤い色は、出産の神秘さや幸福な結婚、豊かな人生を象徴するものと尊敬され、災難や病気から人々を守る霊力があると信じられていました。古代ローマ人は、子供の幸運と成長を願いゆりかごや首にかけ、兵士はお守りとして肌身につけていたと伝えられています。一方、英国王室では、王女誕生から一年は宝石珊瑚をベッドに飾る習慣があったそうです。現在でも、子どもの成長や妊婦さんのお守りとしてや花嫁道具の一つとして重宝されています。
また、高知県の幡多地区では、幼児の手首に数珠を持たせていました。これは珊瑚が汗で曇る特性を利用して発熱を察知していたそうです。
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珊瑚には多様な色や種類があり、ジュエリーやアクセサリーとして主に販売されています。根付けストラップも人気です。
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